まだ息をしている

死んでねえだけだよ 酒をのんだら書くブログ

おれの人生はめちゃくちゃだ

おれの人生はめちゃくちゃだ。

このしょうもないブログを書くために、おれが費やした時間はどのくらいだと思う?

30分だ。じつに30分!

人生の貴重な余暇、何物にも代えがたき尊い時間。おれのような社会に飼われている畜生にとって、あまりに貴重で、翌朝のおれが悪魔に魂を売ってでも眠りたい時間だった、30分!蒙古タンメン中本なら6つできていた。カップヌードルなら10個もできていた。恭しいほどの時間だ。

まずパソコンが立ち上がり、何の役に立つのかもわからぬアップデートをおこない、インターネットにつながらないとほざき、ゆっくりゆっくり老人のようなスピードでその支度を終えるのを、おれはただただ酒を飲みながら阿呆のように待っていたのだ。この、一銭にもならない便所の落書きを書く、たったそれだけのために!

 

おれの人生はめちゃくちゃだ。

働いても働いても仕事が終わらない。毎日誰かしらから催促があり、おれはただただすみません、もうしわけありません、確認中です、調整しております、無能な阿呆の真似をする。

おれをとりまく人々のことは、嫌いではない。もっといえば、彼らのことは愛しているし、おれのことも愛してほしい、だからおれは自分のキャパシティなぞとっくに超えてもにやにやと笑い、おれのせいでなくとも謝り、どんどん神経をすり減らすのだ。そのたびにおれの尊厳とかいうらしいしょうもない自尊心はどんどんすり減り、おれはこんな文章を書くはめになっている。

 

営業の仕事なんてものはどんなバカにだってできる、とおれは常々思っている。

むしろバカ向きの仕事だ。技術も才能もないバカがやる仕事だ。おれにはそれしかなかった。しょうがないのだ。斜に構えていると言われた。冷めていると言われた。なにかに夢中になれずに生きてきた、つまらない女だ。おれは愚かなので、就職してからじぶんの手のひらを見て、なんにもないことに気づいたクチだ。愚か、愚かとしかいいようがなかった。それまで私だと思っていたものは、しょうもない、お祭りの屋台で売っているアクリル製の宝石だった。何の価値もなかった。お酒を飲めることも、好きな音楽も、テストでカンニングする術も、知らない人にノートをかりる交渉術も。わたしにはなんにもなくて、だからこうやって営業職になんとかすがりつき、自分のせいじゃないことにペコリペコリと謝るのだ。